先週のことでした。
よく晴れた日の午前中
「あーいいお天気」「葉っぱの色がきれいになってきたなぁ」
まさかこのあとじぇじぇじぇな事が起きるとは知る由もなし
もうすぐ4時になる頃
帰り支度をして岳と田んぼを散歩していました。
すると、じぇじぇじぇな光景が目に飛び込んできました。
まさか
よく考えたらいてもおかしくないんだけれど
でも何故?
こんなところに
鹿が
転がってる…
わわわわわわわ
ひっくり返っています。
よく見ると角が見えます。オスです。
見つけた時、携帯もカメラも持っていなかったのでとりあえず車に戻りました。
岳は農道に付いている鹿の足跡の臭いに夢中で気がついていません。
岳を車に入れて戻ってきました。
どう見ても死んでいます。
なぜ?、どうして?、考えてもわかる訳がありません。
考えている場合でなく、どうにかしないといけません。
農協経由で市役所に連絡してもらい、翌朝引取りにきてもらうことになりました。
翌朝、朝靄の中、オスの小鹿が現れました。
様子をみにきたようですが、そのうちあぜ草を食べ始めました。
岳と一緒にダッシュして追い払いました。
待っていると、ハンターと市の職員がやってきました。
ハンターさんは女性でした。かっけー。
まずは証拠写真を撮ります。
そして解体が始まりました。
最初に角を落とします。
そして両後ろ足、両前足、内蔵、頭、胴体、とバラしていきます。
小さめのナイフですっすっ、と切っていきます。
硬い骨なんかはノコギリで切ります。
文字通り、3~4歳のでっかい鹿はバラバラになりました。
燃えるごみとして処分されるそうです。
解体している時、「キョーン」という鹿の鳴き声がしました。
「メスがついてるね」とハンターさんは言いました。
上半身に内出血があったので、車と衝突して弱って、ここで倒れたのだろう、ということでした。
死後3日くらいたっているようでした。
「わんこが喜ぶよ」とひとかたまりの肉をくれました。
遠慮したのですが、何度もオススメしてくれたので、いただくことにしました。
家に持ち帰って小さく切って茹でました。
ここを「ぬた場」にしていたそうです。
毛皮に虫がつくので、畔を壊して泥水たまりのようにして、ずりずりする場所なんだそうです。
解体するのを見たのは初めてでしたが、家に帰ってから「あれ、普通にみれた」と気がつきました。
切った時に出た細かい肉片は、カラスがきれいに食べました。
岳用にもらった肉を切っている時には、鹿の姿が目に浮かびました。
なんでしょう、
とても貴重な体験をしました。
うまく言えませんが、いいものを見せてもらいました。