普通お米は1年に1度しか作れない。
よって作業も1年に1回しかない。10年やっても回数にしたら10回しかできない。
私は今、2回くらいの経験でお米農家を目指していることになる。
そんなわたしに
カールおじさんが「もし手があいていたら種まき手伝ってくれる?」と声をかけてくれた。
親方に話すと「おー、手伝ってこい」と言ってくれたので、お言葉に甘えて行ってきた。
「何時に行ったらいいですか?」と聞くと「9時から始めるよ~」と言われた。
ずいぶん遅いんだなぁ、と思いながら出かけていった。
メンバーは浅野さん夫婦とおばあちゃんとご夫婦のお友達と私の5人。
「き、きょう終わるんだろうか?」と思った。
おばあちゃんが「はこ」を流す。おくさんが床土を入れる。カールおじさんは種籾を入れたり、全体を把握。お友達が覆土を入れ、種籾に土がかかっているかチェック。私は出来上がった「はこ」を横にどんどん積み上げていく。
カタカタカタ…という音とともに「はこ」が流れていく。ポットではありません。
種籾が筋状に撒かれていきます。種籾は芽だししたものを購入。
この「はこ」を使っている人はもうあんまりいないんじゃないか、ということでした。
これならきっと安く揃えられるよ、と教えてくれました。なるほどねー。
土はまとめて、というかでっかい袋で購入しているそうです。このほうがお値段も抑えられるし、一袋づつあけるのも面倒だということでした。なるほどねー。
お昼をはさんで16時前に終了。
この日は本当に種まきだけで終わりました。
翌日曜日「市民農業大学」の生徒さんと、ハウス内に敷き詰めていくそうです。
一昔前は、こうだったのかな?と思わせるような家族規模で行う農業。
ゆったりとした時間を過ごしました。
今も昔も知らない私にとって、いい勉強になりました。
翌日親方に話すと
「(ポットを使わない方法は)収量が上がるんだ」
「少ない面積のところは芽だしした種籾を買ったほうが割がいい」
など、話していました。なるほどねー。
親方のところとはイベントがずれそうなので、出来る限り手伝いに行きたいと思います。